今日は我がお窯さんのお引っ越しでした。
明治22年に建てられた築125年の祖父の精米工場。

私が生まれたときから古かったです。
そして当たり前に建っていたのでいつもの見慣れた場所でした。

毎年年末にはここがお餅の大作業場になっていました。
粉で真っ白になったおじさんやおばさんが慣れた手つきでのし餅を作っていた場所。
この工場の片隅に窯を設置させてもらったのが9年前。

第1回は2006年10月27日。
それから本焼き260回、素焼き115回、計375回の窯焚き。
先日のこの工場での最後の窯焚きを終えて、本日新たな窯場へ無事移動しました。
窯屋さんにバーナーも煙突もきれいにしてもらい、また気分新たにスタートです。
お窯さん、これからもよろしく!
そして、来週から取り壊しが始まってしまう工場。

よく見上げてた天井の梁。
これ見て育ったので骨組みフェチになったのかも。

かつてフル稼働してた精米機。
「躍進号特選米機」
なんか、かっけー名前ついてます。

柱に直接メモる。
チョークで!

おじいちゃんの工具たち。

ガラスはどっかいっちゃた窓。
全部が普通の光景でしたが、見直してみるとそこらじゅうが長い歴史を物語っていました。
そして、こんな素敵に写真に納めてくれた友人に感謝です。
カメラマンをしている北見智美ちゃんに撮影をお願いしました。
彼女の写真で工場が残るのはとてもうれしく宝物です!
おまけで。
こちらは3月いっぱいで閉店した鴨下米店。

昭和ーーーっっ!
こんな商店が2015年東京に存在してたんですよ。
しかも今見るとちょっとかわいいじゃないか。
近所の小中学生に惜しまれつつの閉店でした。笑

かっこよくて大好きだった工場。
長い長い間、ご苦労さまでした!
ありがとう。
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