このところ手首が痛くて危険。
制作するうえで、一番大切な部分であります。養生せねば。
先日、薪窯で焼き上がったお茶碗で今年最初のお茶のお稽古をしてきました。

お茶室に置いてみると、茶碗の力がわかるような気がします。
力ない茶碗だと、お茶室の雰囲気や畳、その他のお道具に圧倒され、存在感がまったく無くなってしまいます。
この茶碗は薪力のおかげもあり、重めの存在感を出すことができました。

そして、お茶を点ててみた事でお茶碗が仕上がったような気がしました。
器は使う時のために、すべての作業工程が詰まっているんだと。
焼き上がり、展示をして、販売する。
その後、作品が渡った先で使ってもらえて、初めて作品完成となるんだなと改めて思いました。
普段、忙しさのせいにして思い止めないでいた事も、時間のゆっくり流れるお茶室で気付くことは多いです。
そして、快晴の先週末に行われた初釜。
明治神宮のお茶室、隔雲亭にてお茶の先生の大先生によるお茶会でした。

こちら、お軸。
「松樹千年翠」
常に緑を絶やさないでいる松は地道な努力があってこそ。
年初めにこの言葉が飛び込んできたということで、今年も地道にコツコツと...と思いました。
こちら、やっと、なんとかすんなり着られるようになった着物。

お正月なので賑やかな着物と帯。
祖母が丁寧に手入れをして残してくれたものです。
何十年しまってあっても、とても美しい状態。
長年お茶をしていた祖母の細かな手入れの素晴らしさを感じました。
そんなこんなでお茶の威力に圧倒された1月前半。
少しずつですが、長く勉強していきたいと思います。
作業のほうは少しずつとは言っていられないので、手首と協力しつつ3月の展示に向けて加速していかねばです。
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